マンガ、映画、ときどきドラマ 

素晴らしい物語に出会えた、この感動をシェアできればと始めました、感動と学びのおすそ分けブログです。

3-1.未来への足枷

第3巻、
いよいよ山民族の王、楊端和が登場です!
 
わたしは個人的に、
山の民が大好きです。
 
普通、兵士は鎧で全身覆ってますが、
山の民は、裸です。
裸足です。
 
いさぎイイですよね!
 
ありのままの自分をさらけ出して戦う。
かっこいいなあって思います。
 
さて、そんな山民族、
最初は信たちを殺そうとする、敵でした。
 
しかし、
政の玉座を奪回するためには、
山民族の手を借りることは必須!
 
政は、単独、山の王に面会します。
 
山民族は、平地の人間を恨んでました。
 
昔は仲良くやってたのに、
王が変わると、手のひらを返したように
虐待を始める。
 
 
大いなる、裏切り行為でした・・
 
 
平地の奴ら、絶対に許さん!!
 
 
山の民は、先祖代々、積もり積もった怨念を
みんな抱えていたんです。
 
 
手を貸して欲しい、という政の思いは、
あっさりと跳ね返されました。
 
 
しかし、
ここからです。
 
 
山の王の心が少しずつ
傾いていったのは。
 
 
山の王、楊端和の風向きが変わったのは、
政の描く、理想の世界を聞いた時でした。
 
政の進もうとしている路とは、
 
 
全国境の排除。
 
そして、
中華を統一する、最初の王になること。
 
 
しかし、山民族のブレインらしき爺たちは、
政の理想など、聞く耳持たず。
楊端和を急かします。
 
早く斬れ、
一族の無念を晴らすのは、今しかないのだ、と。
 
 
その時、信が言葉を発しました。
 
 
 
無念無念って、うっせえんだよ!
 
もしお前らが本気で、
死んだ奴のことを思うなら、
 
奴らの見た夢を
現実のものに変えてやれよ!!
 
 
これがトドメとなり、楊端和は腹を決め、
秦と、かつてない強固な盟を結んだのです。
 
信の言葉は、
漂に対する、熱い信念。
 
そのほとばしる情熱と、
政の断固たる覚悟、
 
ハンパないエネルギーを
2人の言葉から感じた楊端和は
魂が揺さぶられたんだと思います。
 
 
今もそうですが、
時代は、刻々と、変化していきます。
 
時代がどんどん変わる中で、
人々も、変わらなければいけないです、
 
でも、人は、なかなか変化できない生き物。
 
なぜなら、
あるものが邪魔をするから。
 
あるものとは、
 
過去の亡霊です。
 
 
山の民はこうあるべき。
平地の奴らは、憎き敵。
 
山民族の爺、そして楊端和をも捉えていたのは
こんな過去からの亡霊でした。
 
そこに現れた
政と信。
 
2人がやったのは、
楊端和の心を動かしただけでなく、
 
山民族にずっと取り付いていた、
過去の亡霊たちを
 
浄化したんだと思います。
 
今、わたしたちも、
時代の大きな潮流にいます。
 
人々は新しい世界を目指そうとしている。
 
そんな時に、
なかなか流れに乗れない人たちは、
過去からの亡霊に取り憑かれていることが多いと思います。
 
過去の亡霊、
浄化していきましょう。
 
そのために、
視線を過去ではなく、
 
理想の未来に移すのです。
 
誰と、
どんな世界を、創造したいですか?
 
夢物語を、描いていきましょう。
 
そして、熱く、語っていきましょう。
 
政や信のように!

f:id:fortune_teller_ayumi:20210109121659j:plain



2-2.どんな時代も生き抜ける!将軍マインド

信には、野望があります。
 
それは、
 
天下最強の大将軍になること。
 
 
戦国時代は
武功をあげればのし上がれる時代。
 
 
信は強いから、戦場でたくさん武功をあげれば、
可能性はゼロではない!
 
と思ったら大間違い。
そう単純には行かないんです。
 
いくら強くても、
武功をあげられそうでも、
信に、武功をあげることはできないんです。
 
 
なぜなら、信は、
 
そもそも戦場で戦う資格が、ないんです。
 
 
戦場に出るには、
戸籍があることが絶対条件。
 
 
信は、奴隷の子。
 
 
家もなければ、
戸籍もない。
 
 
徴兵すら、叶わぬ夢。
 
 
どんなに剣術に長けていようと、
戦場で戦うことは、不可能な夢なのです。 
 
漂と約束したのに、
2人で切磋琢磨して剣術を磨いてきたのに
 
漂は大将軍の夢を叶えるために、
命をかけたのに
 
これまでの人生は、
一体なんだったんだ・・
 
 
物語の序盤早々に、
信と漂の夢は、
実現不可能なことを突きつけられます。
 
 
「そうか・・、わかった・・」
 
 
と静かに答える信。
 
さすがの強靭なメンタルの信も、
絶望の淵に落とされます・・
 
と思いきや。
 
信は、そんな予定調和な
フツウのメンタルの持ち主ではありませんでした・
 
信は、こう言い放ちます。
 
 
「じゃあ、政が玉座を取り戻した暁には
 
 俺は土地をもらって、
 家を建ててもらって、
 財を貰えばいいんだな!
 
 約束だぞ!」
 
政に「わかった」と言わせたのです。
 
人生のどん底となりうる局面を
未来の飛躍の確信に繋げる、
 
どこまでも楽観的で
いつだって、何があったって、
前進しようとする、驚異のエネルギー。
 
一見、ただの自分勝手でわがまま自己中、
ケンカっ早い、ただの無礼な少年なのに、
 
彼の熱く熱く燃え上がる、火のエネルギーは、
 
戦国時代という、
ともすれば暗く、光が見えない時代、
人々の心に、次々と炎を灯していくんです。

f:id:fortune_teller_ayumi:20210429120912j:plain

なぜ彼が、人々の心を動かすことができるのか。
 
これについては
今後、考察を深めて行きたいと思っています。
 
とにかく、信は、
どんな絶望的な局面に陥っても
 
「光」を見出す天才である。
 
 
そして、
運命をも超えていくのです。
 
 
これは戦国時代に限らず、
今にも通じること。
 
特に、社会情勢不安定、
未来の光が見えにくい今、
 
必要とされるのは
 
どこまでも明るく、軽く、
カカカ!と笑い飛ばして
周りを巻き込み、前に進み続ける
 
そんな
「大将軍マインド」を持つ人物、なんだと思います!
 

2-1.人生がうまく行く人、行かない人、その違いとは?

キングダム2巻で、
昌文君や、副官の壁(へき)たちが、
漂の最後の姿を、語っていました。
 
 
 
漂は、下僕。
 
王室に来て、わずか1ヶ月の、
ただの影武者。
 
しかし、
諦めかけた兵士たちに檄を飛ばし
自ら剣を持ち、反乱軍に立ち向かうその姿は、
 
 
「すでに、将であった・・」
 
 
漂の魂には、
人々を光のみちへと導くエネルギーが
流れていたんだと思います。
 
 
たった一人の下僕の少年の死に
王宮の兵士たちが皆、
涙する。
 
 
厳格な身分制度があったはずの戦国時代に、
こんなことって・・
 
漂のエネルギーに、
 
漂の燃え上がる御魂に、
 
皆の魂が震えたんだと思います。
 

f:id:fortune_teller_ayumi:20210429120912j:plain

 
それを聞いていた信、
 
突然、政にこんなことを言いました。
 
 
「俺はどうしたら、将軍になれるんだ?」
 
こんな時に自分のことかい・・!って
突っ込まれた信ですが、
 
こんなときだからこそ、
必要な問いだったと思います。
 
 
漂は、信にとって
何があっても折れることのない柱、
生きるための道しるべの存在
でした。
 
 
突然、人生の支柱を失ってしまった信は、
 
将軍になる!
 
と威勢のいいことを言ってはいたけれど、
 
心の奥では、
一体これから、
何を頼りに生きていけばいいのか・・
 
未来への道筋が、
見えなくなっていたんだと思います。
 
 

f:id:fortune_teller_ayumi:20210429121926j:plain

未来が見えない、
これからどっちに進んでいいかわからない、
 
こんな状況、誰しも経験したことがあるんじゃないでしょうか。
 
特に今、
これから先、何がどうなるかわからない
不安定な時代において、
 
こんな思いを強く感じる場面もきっとあると思います。
 
そんなときにどんな行動をとれるかは
実は、
 
運命の別れ道、だったりします。
 
 
一人で考え、
「えぇい、こうしてしまえ!」
と結論を出してしまうと
 
その先、どんなに進んでも、
明るい未来はなかなか見えてこないです。
 
エネルギーの低い状態で考えたことって、
エネルギーの低い結果であることがほとんどです。
 
 
ではどうするか?
 
 
答えはシンプル。
 
 
より視座の高い人に、
素直に聞けばいいんです。
 
 
そう、
信が、政に聞いたように。
 
 
質問するのって、
すごく勇気が必要です。
 
わたしもめちゃくちゃ苦手です。
 
 
質問が苦手なわけは、
 
余計なプライド
不要な自我が
 
ジャマするから。
 
こんなこと聞いたら恥ずかしい。。
なんて、
ほんとしょうもない自我が、ジャマするんです。
 
そんな時は、
視点を遠くに移してみること。
 
 
ちっぽけなプライドを守るために
人生を間違った方向に進むのか、
 
 
プライドなんか捨て去って、
光の道を進むのか。
 
答えは、自然と見えてくるはず。
 
ちっぽけな「自分」なんて捨てて、
 
ただただ素直に、
 
 
「わからないから、教えて欲しい。
 
 どうやったら、俺は将軍になれるんだ?」
 
 
こう言えばいいんですね。
 
 
その瞬間、目の前には
眩しい一筋の光が、射し込みます。

f:id:fortune_teller_ayumi:20210429122648j:plain

1-3.人生が変わるとき、目の前に必ず「これ」が現れる

今日もキングダム1巻のエピソードをご紹介です。
 
 
信は、
河了貂、そして政との出会いを果たします。
 
大王、政。
 
漂の命を奪う原因を作った、張本人。
 
 
 
こいつのせいで、漂は・・・!!!
 
 
 
信は怒り狂い、
大王である政に、襲い掛かります。
 
 
最初、
信の攻撃を、無防備に受けていた政。
 
防ごうと思えば防げたはず。
 
でも、
 あえて抵抗せず、殴られていたんだと思います。
 
 
信に殴られることが、
漂への葬いになる
 
という気持ちが、
もしかすると政にはあったのかもしれません。
 
 
しかし、殴られっぱなしでは終わらない、政。
 
 
信の首をギュッと掴み、
その腕を高く上げ、 
信の体が宙に浮きます。
 
そして、
 
 
「漂の葬いは、その涙で最後にしておけ。
 これから先は、お前の路だ
 
 お前は今、二つの岐路にある。
 
 里に帰って下僕を続けるか、
 
 薄弱の王を援け、
 共に強靭の野を行くか」
 
 
 
信は今、
運命の分かれ道に立っている
 
ということを示したのです。
 
 

f:id:fortune_teller_ayumi:20210217212519j:plain

 
人は皆、
人生のどこかで必ず、
 
人生の岐路に立つことがあります。
 
目の前に2つの道が現れるのです。
 

 

2つの道とは、

過去からの惰性で続く、ルートAと
新たな世界へ踏み出す、ルートB。
 
未来の可能性が大きく開けるのは、
ルートBですよね。
 
それなのに、多くの人は、
いざ目の前に2つの道が現れた時、
 
ルートBが選べません。
 
なぜか?
 
 
政の言葉を借りると、
ルートBは、「強靭の野」、
 
いばらの道なのです。
 
 
進むのが、とても大変なのです。
 
 
辛いこと、苦しいこと、しんどいことが
たくさん待っているかもしれません。
 
いえ、ほぼ間違いなく、
たくさん待ち構えています・・
 
 
それでも、
いばらの道を進んだその先には、
 
 
未だかつて見たこともない、
光の世界が待っている。

 

 
その美しい風景を見るために、
わたしたちは
生まれてきたんじゃないでしょうか。
 

f:id:fortune_teller_ayumi:20210109121659j:plain

 
「お前らの馬鹿げた夢にどちらが近いかは、
 言うに及ばんな」
 
 
 
この政の言葉で、
信の覚悟は決まりました。
 
 
漂の御魂と共に、
中華全土に名を轟かせる
天下最強の大将軍になる。
 
 
この「馬鹿げた夢」を叶えるため、
 
ここから信と政、
そして貂の3人は
 
辛く、苦しく、
そして果てしなく長い
強靭の野の旅を始めるのです。

1-2. ムカつくやつこそ、運命を変えてくれる重要キャラ。

今回も、キングダム第1巻からです。
 
兄弟のように育った漂が王宮に行った後、
信は一人、今までと同じ暮らしを続け、1ヶ月。
 
「ただいま、信」
 
夜中に、漂が帰ってきたのです。
 
しかしその姿は、
脇腹は血だらけ・・
瀕死の傷を負っていました・・
 
 
そして、信に、
1枚の地図を差し出します。
 
「今すぐ、そこに行ってくれ・・」
 
漂は、自分の命と引き換えに、
信にこの地図を託しにきたのでした。
 
 
漂は、死を目前にしてもなお、
最後まで、自分の使命を全うしたんです。
 
助けて、などと言うことは一切なく、
 
ただただ「1枚の地図を託す」という、
王宮のための仕事を、
自分の命尽きる前に、やり切ったのです。
 
 
唯一の家族とも言える漂を失った信。
怒りと悲しみに、荒れ狂います。
 
そのとき
信の頬に平手が飛んできました。
 
「漂の死を無駄にするな!!」
 
里典の息子、有が、泣き震えながら叫んでいました。
 
 
「漂は命がけで、
 この地図をお前に渡しにきたんだ・・
 
 今すぐそこへ、行ってくれ!!!」
 
 
この一言で目が醒めた信は、
地図の場所、黒卑村へ向かいました。
 
 
 
信を目醒めさせた里典の息子、有は、
いつも偉そうで、上から目線で、
信をいじめてばかり。
 
完全なる悪キャラ、
 
に見えました。
 
が、しかし。
 
どんなムカつく人物も、
物語に登場する人物に、
無駄な人など、一人もいないです。
 
有は、一瞬で、
信の進む方向性を、正してくれたんです。
 
登場場面は少ないけれど
有なしには、信の覚醒はなかったと思います。
ちょいキャラだけど、
めっちゃ重要なお役目です。
 
 
これはリアル世界においても同じ。
 
日常出会う人すべては、
それぞれの人生において必ず、
何らかの役割を設定された、登場人物。
 
そのキャラを活かすも殺すも、
人生の主人公、つまり、あなた次第です。
 
どんなご縁も大切にすることで、
人生を180度変えるような、
大事な大事な、運命の分かれ道で、
 
尻込みする主人公の背中を、
強烈に押してくれる、
最高の働きをしてくれるはず。
 
 
特に、身近な人、
接する機会が多い人ほど、
いろんな感情が湧きやすくなります。
 
縁を切ってしまいたい・・!
と思うことも、正直ありますよね。
 
でも、
すべての出会いは、
神様が繋いでくださった、大切なご縁。
 
こいつムカつく・・・と思う相手ほど、
もしかすると、
ここぞという時に後押ししてくれる、
重要キャラに設定されているのかもしれません。
 
 
最後に、漂の言葉をご紹介させてください。
 
 
「二人は一心同体だ
 
 お前が羽ばたけば、俺もそこへ行ける。
 
 信、
 
 俺を天下に連れて行ってくれ」
 
 
漂は、肉体こそ亡くなってしまいましたが、
 
その魂は、信の中で生き、
共に戦乱の世を戦い抜くんだと思います。
 
2つの御魂が宿った信の、
天下最強の大将軍への奇跡の物語は、
ここから大きく展開していきます!

f:id:fortune_teller_ayumi:20210426225052j:plain

1-1. 漂と信、運命の別れ目。すべては、ここから始まった。

キングダム。
 
あまりにも壮大すぎる世界観、
命をかけて、武将たちはそれぞれの正義を貫こうと
どこまでも熱く、過酷な戦国の世の物語。
どれも涙なしには読めないものばかり。
 
そんな漫画に、幸運にも出会うことができた!
これは読みっぱなしでは終われない!
ということで、
素晴らしい作品を描いてくださった原先生への感謝の気持ちと、
まだ読んでない方にもエッセンスをお伝えしたい、
そしてぜひ読んでほしい!という思いで、
感想を書いていこうと思います。
 
もしかすると、
ちょっとその解釈おかしくない?
と思われる部分もあるかもしれませんが・・
 
へ〜、こういう視点もあるんだ、
と面白がっていただけると嬉しいです。
 
 
ということで、早速!
物語の始まり、第1巻から始めたいと思います!
 

f:id:fortune_teller_ayumi:20210119203137j:plain

物語の主人公は、いつも奇跡と隣り合わせです。
 
キングダムの主人公、信にとって、
最大の奇跡が、冒頭に描かれてます。
 
それは、
最も身近な存在が、漂であったこと
 
漂は、信と同じ戦争孤児。
2人はたまたま同じ家に拾われて、
時に兄弟、
時に親友、
時にライバルとして、
剣の腕を磨きながら育ちます。
 
漂は、野心家であり、
それでいて知性と精神性の高さの持ち主。
 
目の前のことにカッとなる信の視点を
天下最強の大将軍になるという
理想の未来に向けさせるのでした。
 
そんな強くて賢い漂は、ルックスも端正。
 
そのルックスが、漂の人生を
180度変えることになるのです。
 
いえ、漂だけでなく、
信の人生も。
 
 
剣術の練習をする2人を、
大臣、昌文君が偶然見かけ、
王宮に仕えるようにオファーを出します。
 
ただし、オファーを受けたのは
漂一人だけ。
 
信にはお声がかかりませんでした。
 
いつも2人一緒だった漂と信。
 
でも、ずっと一緒でいられるはずもなく、
遅かれ早かれ、2人は別の道を進まなくてはなりません。
 
その分岐点が、ついにやってきたのでした。
 
漂は悩み、葛藤した結果、王宮で仕える道へ。
信は変わらず地主の下僕の道を進みます。
 
さすが漂、自分のみならず、
信の人生をも大きく揺さぶる人生の岐路で、
感情に飲まれ図、英断を下しました。
 
もし漂が「俺一人行くのは信に悪い・・」
なんて、しょうもない遠慮をして、
王宮のオファーを断っていたら・・
 
この物語は始まらなかったでしょう。
 
目の前に道が2つ現れた時、
1つは、過去から続く道。
 
もう1つは、
未来からやってきた道。
 
物語が始まるのは、後者、
未来からやってきた道です。
 
これはキングダムや漫画の世界に限らず、
わたしたちの日常にも起こり得ます。
 
未来からの道を選べば、
人生はドラマティックに展開していく。
 
ですが、
多くの人は、
未来からの道を選ばず、
 
現状維持の、過去から続く道を選びます。
 
 
なぜでしょう。
 
 
理由は簡単。
 
 
ラクだからです。
 
 
過去から続く、
慣れ親しんだ今日のような1日を
明日も明後日も、ずっと続ける方が
 
人は、ラクなのです。
 
 
漂も同じ。
貴族ばかりの王宮の中、
たった一人、下僕出身の自分。
完全なるアウェイの、イバラの道に飛び込むより、
 
今の家に止まって、
信と2人で剣の練習に明け暮れる毎日の方が
ラクなのです。
 
が、漂が選択したのは、
ラクな道ではなく、
イバラの道でした。
 
漂がこの決断をした瞬間、
時空に大きな変化が現れます。
 
時間の流れが、
過去からではなく、
 
未来から、流れ始めるのです。